「避妊」と「性病予防」は似ているようで違う

2020年05月02日

性感染症を予防するためにはコンドームの利用が推奨されていることから、性病予防と避妊は似ているものだと勘違いしている人も多いです。たしかにどちらとも避妊具を用いることで予防につながるという点は同じですが、性病予防を行うことで必ず避妊ができるわけではありませし、避妊することで必ず性病を防ぐことができるわけでもないと言えます。たとえば、ピルを服用している人は性病を予防することができると勘違いしていることもありますが、これは誤りであり避妊としてのみ効果があるのです。勘違いしていたら避妊や性病予防に失敗してしまう可能性がありますので、それぞれの違いを理解しておくことが大切です。

そもそも性感染症を予防するためにコンドームが用いられる理由は、感染者の精液や膣分泌液、血液などの体液が相手の体内に侵入することを防ぐためであるので、ピルでは代わりになりません。避妊具によって性器や粘膜の直接的な接触が避けられることで、性感染症を発症せずに済むことがあるのです。ピルを用いたとしても性器同士や粘膜が接触してしまい、これを防御することができませんので、もしもどちらかが病原体を持っていると感染してしまう恐れがあるのです。

なかにはピルを飲んでいるからという理由で、避妊具を利用せずにセックスを行う人もいます。たしかにピルを服用していれば妊娠する心配はないかもしれませんが、これはあくまでも妊娠しないようにできるだけであり、性感染症を防ぐことはできません。同じように男性同士のアナルセックスなどは妊娠の心配がないので、避妊具が用いられないことが多いです。しかしながら、男性同士のアナルセックスによる性病発症率が多いことからもわかるように、これでは性病に感染してしまう恐れがあるのです。妊娠する心配がないということが性病の予防につながるわけではありませんので、性感染症を発症しないようにするためには、適切な行動をするようにしてください。

性病予防を行いたいと考えるのであれば、ピルではなくコンドームを使用することが大切だと言えます。ピルではなくコンドームを使用すれば、性器や粘膜が直接触れ合うことを防御してくれるので、どちらかが病原体を保有していたとしても、相手の体内に病原体が入り込むことがありません。もちろん、性器や粘膜以外の部分から感染してしまう病気はコンドームでは防げませんが、多くの性感染症にはコンドームによる予防が効果的であると言えるのです。

効果的な性病予防を行うためには、自分だけではなくパートナーと一緒に正しい知識を持つようにしてください。どちらかが正しくない知識を持っていれば誤った方法を実施して性病予防になっていると思い込んでしまう可能性があるので、まずはパートナーと正しい知識を身につけることが大切です。性病予防と避妊が同じものではないと理解して、きちんと病気の予防や避妊を行うことができるようにしなければならないと言えるでしょう。

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